マレーシア・シンガポール旅行記
 −クアラルンプールに向けて出発−

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 金沢から関西国際空港までは「サンダーバード」と「はるか」を乗り継いで約3時間30分である。
 朝7時3分の「サンダーバード」に乗るべく,朝食抜きで家を出て,金沢駅のコンビニでおにぎりとサンドイッチを買う。駅構内のコンビニもかなりのにぎわいである。その場で手作りのおにぎりをつくっているコーナーもあるし,いろいろとおいしそうなおにぎりもある。
 いくつか買って列車に乗り込む。そして,しばらくしたら,自宅より持参の「モルツ」をプシュッと開けて,朝ご飯である。つまり,ビールがみそ汁代わりなんだな。ちなみに,うちの連れ合いも当然のごとく「バドワイザー」をプシュッと開ける。
 これが,熟年夫婦の旅の始まりなのだった。
まもなく関空 今回乗る飛行機 プッシュバック中
(写真説明 上左:「はるか」車窓から,まもなく関空。上中:今回乗る飛行機がやって来る。上右:いよいよ出発で,プッシュバック中。)

関空を飛び立つ 高知上空 入道雲
(写真説明 上左:関空を飛び立つところ。上中:高知上空。高知龍馬空港が真下に見える。上右:夏の入道雲。)

 乗る飛行機は,遅れて到着したので,折り返し便の時刻がやや遅れて,13:30頃出発である。今回は「JAL721便」
 それにしても,原油の高騰には困ったものである。旅費自体はそんなに高くないと思うのだが,追加の燃油サーチャージ(特別付加運賃)が今回は一人4万円である。2人足せば優に1人分の旅費を超えるのであった。
機内食1 機内食2 シンガポールが見えてくる
(写真説明 上左:機内食(ハンバーグ)。上中:機内食(和食)。上右:まもなくシンガポールのチャンギ国際空港。)

 出発してから2時間弱。機内食が出てくる。
 久しぶりにJALに乗ったのだが(飛行機そのものも久しぶり),一人一人にディスプレイがあり,好きな番組が選べるし,映画も途中からでも見られるのがすごい。ちなみに,自分は画面表示をフライトインフォメーションということで、今どこを飛んでいるかを表示させながら,落語を聴いていたのだった。
シンガポールが見えてくる チャンギ国際空港に着く チャンギ国際空港のマーライオン
(写真説明 上左:シンガポールチャンギ国際空港に近づく。上中:到着。上右:チャンギ国際空港の中にも小さなマーライオンがいた。)

 この飛行機はシンガポール経由のクアラルンプール行きである。
 シンガポールに着くのが,約6時間後の19:30(現地時刻では18:30。以後の記述は現地時刻。)ここで飛行機からいったん降り,50分ほど待って,再び同じ飛行機に乗り込む。
 それにしても,飛行機への液体の持ち込みが厳しい。今回失敗したのは,シンガポールでいったん降りるとき,機内でもらったワインを持ち出したことである。再びそれを持って飛行機に乗ろうとしたら,手荷物検査で引っかかってしまい,ワインボトルが没収されてしまった。飛行機の機内でもらったものだと説明しても,だめだと言われて没収だった。
搭乗口D40 チャンギ国際空港の温度計 チャンギ国際空港を出発する
(写真説明 上左:再び乗り込むゲートD40。上中:空港内があまりに涼しいので撮影した温度計。23度だった。上右:チャンギ国際空港を出発する。)

 しかし,このワイン,うまく持ってきた人がいる。それは飛行機から持ち出さないことだった。どうせ同じ席に座るのだからと,そのまま座席のところに置いておいたら,そのまま残っていたらしい。しまった,そうすればよかったかと思っても後の祭りであった。
クアラルンプール国際空港で ホテルまでの道すがら ホテルの前で
ホテルの前の通り (写真説明 上左:クアラルンプール国際空港で出てくる荷物待ち。上中:ホテルまでの道すがら撮影。ここが王宮前であることを次の日に知る。上右:本日お 泊まりのクアラルンプールのホテル「スリパシフィック(SERIPACIFIC)」。左:ホテル前の通り。)

 シンガポールからマレーシアのクアラルンプール国際空港までは1時間半くらいである。まあ,あっという間に着くという感じであった。
 今回の日程を考えて,空港でとりあえず日本円3000円だけ両替。100円が3.12RM(リンギット)だった。
 それにしても,道路の電飾が東南アジアらしい感じがする。それと,飛行機が着陸しようとするときに眼下に広がる風景は,道がえらく照明されていることだった。最初は道路を走る車のヘッドライトかと思ったが違っていた。日本の高速道路なら,インターチェンジやジャンクションなど分岐するところには照明があるが,マレーシアの高速道路はどこでも中央分離帯に一定間隔で照明が立っているのだった。だから,上空から見るとえらくきれいに道が見える。
 ところで,シャワーのあとのビールを探しにホテルの近くに出てみたが何もない。時間も遅いので(23時過ぎ。日本時間なら0時過ぎ)あきらめて,日本から持ってきて残っていたビールを飲む。(ちなみに,保冷パックの中に凍らせた保冷剤と共にトランクに入っていた。)
 これがマレーシア1日目である。