がんばさんのネパール旅行記(ネパール式法事体験記)

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 クライマックス −サプターハー最後の夜−

nepal nepal  いよいよ金曜日,最後の日になりました。朝から会場の造りが変わっています。祭壇の前には浅い井戸みたいな物が掘られ,その周りに粉でデザインされた絵がきれいに描かれています。先生を中心にシャルマ家の人たちがグルリと囲み,修行中らしい若い男の子たちがお経を読み上げる中,ゆっくりと回ります。
 村の人たちも一斉にお経を唱え,いよいよクライマックスです。夜にはロウソクに火がともり,先生の最後のお話が始まり,サプターハーは厳粛な中に終わりました。皆,一様に満足感でいっぱいの顔をしています。最後の食事が振る舞われ,皆,先生と記念撮影になりました。

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 ビックリしたことは,その夜六時半ごろだったと思います,急に電気が消え,部屋の中が真っ暗になりました。慌てて外へ出てみると,月の光だけがやけに明るく輝いています。
 バータクさんの茶店の所まで行くと,ロウソクとアルコールランプみたいな物だけで平然と仕事をしています。聞くと毎週金曜日は停電になるそうで,落ち着いたものです。電気がともり再び明るくなると,何事もなかったかのようにサプターハーの最後の夜は終わりを告げたのです。