トルコ旅行記
 −ギョレメ野外博物館へと行く(カッパドキア その4)−

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ギョレメ野外博物館へ向かう途中 ギョレメ野外博物館へ向かう途中 ギョレメ野外博物館に向かう途中
ギョレメ野外博物館に向かう途中 (写真説明 ギョレメ野外博物館へと向かう途中の風景。)

 洞窟の家の家庭訪問のあとはギョレメ野外博物館へと向かう。
 ギョレメの町の南からオルタヒサールへと向かう道の途中にこのギョレメ野外博物館はある。
 いきなり上り坂になったところに,博物館の入り口はある。

ギョレメ野外博物館に到着 ギョレメ野外博物館の表示 (写真説明 左:オルタヒサールへと続く道。右:入り口の表示。)
 ここには迫害から逃れ定住したキリスト教徒が造った多くの岩窟教会が集まっている。
聖バジル教会 ギョレメ野外博物館内にて (写真説明 左:聖バジル教会。右:リンゴの教会に向かって進む。)

 入ってすぐ右手には「聖バジル教会」が現れる。
 「○○教会」とかと言ってもすべてが岩をくり抜いて造った教会であり,岩なのか建物なのかはわからないが,入り口があり,そこから入って初めて教会とわかる。
 この聖バジル教会は中へは入らなかったが,かなり背が高く,写真には収まりきらない。
リンゴの教会の前 リンゴの教会の中から抜けるような青空を見る (写真説明 左:リンゴ教会へと入ろうとするところ。右:リンゴ教会の中から抜けるような青空を見る。)

 続いては「リンゴの教会」へと行く。
 結構たくさんの人で,中をじっくり見るために,少し順番待ちをする。
 入り口から入ると,いったん外が見える。見上げると抜けるような青空である。

谷を見る 1北西 谷の岩のアップ 鳩の家 (写真説明 左:西側の谷を見る。右:鳩の巣。)

 入ると西側の谷が見える。(北西方向)
 多くの穴が見え,一体どうやってあんなところに行ったのだろうと思うようなところにまで,穴が開いている。
 右の写真はその一部のアップ。鳩の巣がたくさん見える。

谷を見る 2南西 断崖の穴 (写真説明 左:西側の谷を見る。右:鳩の巣。)
 同じく西側の谷の南西方向である。
 このように鳩をたくさん飼っていたのは,そのフンを肥料にしたらしい。なるほどと感心する。「フーン。」
 このような狭い地域に隠れ住むためには,さまざまな工夫が必要だったようだ。
リンゴの教会のフレスコ画 リンゴの教会のフレスコ画 リンゴの教会の内部
(写真説明 リンゴ教会の中のフレスコ画。)

 中に入ると,岩をくり抜いて造った教会の中がこんな構造なのかと驚く。いや逆に,岩をくり抜いたからこそ,このように自由に形づくれるのだろうか。
 ドームやらアーチ形やら,下から積み上げたのではなく,岩を掘って好きな形に造ったのかと思う。そして,キリスト教であるから,十字架やらイエスの像が描かれている。しかし,かなりの絵の顔の部分が削り取られている。これも偶像崇拝を禁止するイスラム教徒のなせる業か。
 なぜこの教会の名が「リンゴ教会」というのだか,聞き忘れてしまった。いやきっとガイドのエラさんはしゃべっているはずなのだが,あまりにも多くのことを聞きすぎて,記憶していないのである。このツアーから帰ったあと,清水義範の本を読み,彼は旅行ではメモ魔で(ついでに彼の連れあいも),ガイドさんの言ったことを何でもかんでもメモしまくるというのを読み,自分ももっとメモ魔になればよかったと思ったのだった。本当に現地のガイドさんの話ほど面白いものはない。しかも,今回9日間もトルコにいるので,記憶力のない自分は次々と聞いたことを忘れるのだった。

リンゴの教会を出て次は聖バルバラ教会へ  さて,次は「聖バルバラ教会」へと向かう。
 向かうといってもお隣で,「リンゴ教会」を出て,ちょっとした平地で待つだけなのだった。
 このような教会を見るたびに,いや,カッパドキアのくり抜かれた岩窟を見るたびに,これが崩れることはないのだろうかとついつい心配になるのだが,崩れる気配はないらしい。
 直前にお邪魔した家庭訪問の時の話では,くり抜いて新しい部屋をつくり,それが水を吸って,次第に固くなっていくそうである。つまり,時間がたてばたつほど堅牢になるらしい。

聖バルバラ教会の内部 聖バルバラ教会の内部 聖バルバラ教会の内部で壁画について説明するガイドのエラさん
(写真説明 上3枚と下:聖バルバラ教会の内部)
聖バルバラ教会の内部  「聖バルバラ教会」の内部は先ほどの「リンゴ教会」に比べて色の数も少ないし,デザインも単純で,かなり違った雰囲気である。
 ガイドのエラさんがいろいろと説明してくれるが,説明に際して壁画をさわりながら,指さしながら説明するので,「あれ?こんな壁画にさわっていいの?」とか思いながらいたのだが,まあ現地のガイドさんがすることなのでいいのだろう。

聖バルバラ教会を出て一休み 「聖バルバラ教会」を出て一休み中である。
 結構観光客も多く,ガイドのエラさんは説明のためにほかの団体が出るのを待っている。午後4時半をまわり,ちょっと疲れたおじさんなのであった。

蛇の教会の内部 蛇の教会の蛇の絵 蛇の教会の内部の絵
(写真説明 上3枚:蛇の教会の内部。下:食堂。)
岩窟の食堂  さて,この「ギョレメ野外博物館」では最後に「蛇の教会」を見学する。
 「蛇の教会」の名の由来は,とにかく蛇の絵があるところ。それしか覚えていない。というか,その説明を聞いて,一体どこに蛇の絵があるのだろうと探したからである。そして,その写真を撮ろうと,狭い教会の中で構図を考えつつ撮影などしていたので,またもやガイドのエラさんのしゃべったことを覚えていない。ガイドのエラさんのしゃべったことをすべて聞き書きすれば,かなりのすごいトルコのガイドができあがったはずである。

暗やみの教会 ギョレメ野外博物館からの遠景 (写真説明 左:暗やみの教会。右&下:ギョレメ野外博物館からの遠景。)

 最後に暗やみの教会に各自で入る。かなり上っていくのだった。
 遠くの景色がきれいである。(左の写真の大きな画像は「カッパドキア・ギョレメ野外博物館からの遠景」のページをどうぞ。一部拡大画像は下の写真です。)
ギョレメ野外博物館から遠くエルジエス山を眺める
岩窟の食堂から蛇の教会の方へと下っていく  最後に入って来た入り口の方へと下っていく。もう午後5時をまわり,本日の見学もこれにておしまいである。
 それにしても,このような地形をうまく利用して,よくもまあこれだけのものをつくったものだと感心するのであった。

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ギョレメ野外博物館


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