13ページ【8日目 その2】
「Raulito's Pollo Asado」でお昼ご飯を食べた後は2隊に別れてサンタ・エレーナの町中散策。
左はなぜか蜂のたくさんたかっているところ。
蜂の巣なのか何なのか,何でも写真を撮る旅行記なのでした。
歩いていくと,壁面に大きく「Unidad en la diversidad」とあり,その下にコスタリカで「森の宝石」と称されるの蝶々「モルフォ蝶」のオブジェが。つまりはここに入って蝶々になりなさいということかと,単純に私は蝶々になってきました。一応美しい蝶ですよ。蛾ではありません。
ちなみに「Unidad en la diversidad」はEUのモットー(スローガン)の「多様性の中の統合」,英語で表現すれば「United in Diversity」。EUは多様な言語,文化,歴史を持つ多くの主権国家によって構成されていますが,これらの違いを維持しながら,政治的・経済的統合を目指すということで,これはそのスローガンですが,コスタリカも多様な生物が共存する国であり,そんな国の一致団結やつながりを強調したのでしょうか。
それとも中南米ももっと協力し合おうということでしょうか。
さて,そうやって歩きながらK女史のおすすめの「蘭の博物館(Jardin de Orquideas Monteverde)」と「蝶の博物館(Monteverde Butterfly Gardens)」に行こうとしましたが,「蝶の博物館」は中心部からはかなり遠く,敬老会チームには歩いて行くには遠すぎるので,すぐ近くの「蘭の博物館」に行ってみました。
しかしここは,個人で自由に鑑賞するという入場はできず,必ずツアーガイド付きであること。
ツアーガイドは次は1時間後であること。
ツアーガイドは英語かスペイン語だけであること(当たり前だろうけど)でしたので,挫折しました。
まあいいや,と入場口で上記の条件を聞いて引き返したのでした。
こういうときに,英語が聞き取れたらなあと思いますが,でも蘭という特殊な対象ですし,品種名,蘭の名前とかはきっときちんと聞き取れないでしょうし,聞き取れても,きっとその説明が専門的で,深く理解できますとは思えないので,まあいいやとあきらめたのでした。
花の名前がわからなくても,単にいろいろな蘭の花を眺めて歩くだけでもよかったのですが,個人入場はなかったのであきらめたのでした。
そこで我々敬老会チームは最初にもらった地図のなかで結構大きく出ていたショッピングモールに行くことに。
なにしろ旅に出ると必ずや地元のスーパーマーケットに行くのが好きなうちの連れあいですし,T家夫婦もE子さんは料理大好きで,調味料や食材探検が大好きなので,あっと言う間に蘭よりも蝶々よりもマーケット探検になったのでした。
左は歩いている途中に見かけたレストランの看板。
アニメの「カンフーパンダ」なんだけど,一昨日の鉄腕アトムといい,これといい,結構適当ですねえ。いや,ちゃんと許諾を得てあるのかもしれないけど。
右は今から行こうという「MEGASUPER」への案内。500mなら,歩く気がします。
ちなみにコスタリカはメートル法を基本的に使っているので,距離はm(メートル),重さはg(グラム),温度は°C(摂氏)などと日本と同じで分かりやすい。
関係ないけどアメリカもイギリスも国際標準のメートル法を使う気はないのかねえ……
さて,こちらはこの「MEGASUPER」の中。
ここは「PALI(パリー)」というスーパーマーケットらしく,コスタリカでスーパーマーケットのチェーン店のを展開しているようです。
この量り売りコーナーはいろいろなスーパーマーケットで見かけました。
はかりが横にぶら下がっており,ほしい時には店員を呼ぶのでしょうね。
右は大きなカートの中に品物を詰め込んで,これでいくらというディスプレイ。
22品で19330CRC(約6400円)。これも「所変われば品変わる」でこのような宣伝が「PALI」の宣伝手法なのでしょうか。
まあ,このままこの中味を買う人はいないと思いますが,これくらい買っても19330CRCですよ,という意味なのでしょう。
左:ビールコーナー。とにかくコスタリカのスーパーマーケットのビールコーナーは充実していましたね。国産もあれば輸入ビールも多く,中南米の見たことないビールもたくさん。見かけたビールのうち,コスタリカ産ではないものはできるだけ買わなかったので,缶ビールコレクションもこれくらいでしたが。
中:各種スパイス。
コスタリカ人はあまり辛いのは好きではないということでした。むしろ甘めの方が好きらしいです。
右:トマト系の瓶詰めコーナー。
先程は晴れていたのに,いきなり曇ってきて霧がかかり,雨も降る。
しばらくして晴れましたが,これぞコスタリカの天気。雨期なので毎日雨が降っても当たり前という感じ。
少し歩き疲れて休憩。
休憩ったって,ビール呑むのだけど。
このスーパーマーケットでビール買って,おつまみになりそうなスナック菓子買って,前のベンチで休憩。
毎度おなじみ「imperial」。
このショッピングモールいろいろな店があって面白かった。
左は壁面の絵。アレナル火山の様子でしょうか。
ショッピングモールの前には軽食を提供する店もあり,コスタリカならではのお手軽料理が出ていました。日本ならさしずめたこ焼きとか焼きそばとかのテイクアウト店みたいな感じで,何人かが店の前で休憩,いや,大人はビール呑んでいましたね。
さて,いよいよお泊まりする「Hostel Monteverde Backpackers」の予約が確認できたと連絡があったので,そちらに向かいます。
帰る途中に見つけた面白い店の周りでいろいろとやってます。
左は口を開けたサルの絵のマネ。この店アーティストの店らしく,壁面もさることながら,中も面白かったです。はい,サルことながら…
中はナマケモノのマネ。巨大なナマケモノです。
右はショーウィンドウの中のマネキンのマネ。
相変わらずダラブチですねえ……
そして,「Hostel Monteverde Backpackers」にたどり着き,荷物を置いて休憩。
そこには卓球台があったんです。まるで日本の温泉旅館のノリです。温泉卓球よくしましたけど,最近温泉行かなくなったねえ。いや,卓球台の置いてある温泉旅館に行かなくなったってことか。
で,暇つぶしに卓球を始めましたが,そこにこの「Hostel Monteverde Backpackers」に今夜泊まる若者たちも次々と到着。なぜか一緒に卓球に興じたのでした。
真ん中はフランスの男の子。彼は実に卓球が上手く,誰も勝てませんでしたね。
右はニューヨークから来た女の子2人組の一人。
こうやって若い子たちが個人旅行でコスタリカの夏休みを楽しんでいるんだなあ,と思った次第。なにしろ彼らの年は私の3分の1くらいでしょうかね。
左は我々敬老会チームの今夜の夕食。自炊です。
一昨日の残りのシーフードパスタを持って来ているので,台所でベーコンを加えてちょっと変化をつけて調理していただきました。
我々の朝食や夕食はかなりの頻度で前の日やその前の日の残り物を加工して食べています。コスタリカの「エコツーリズム」にぴったりですねえ。
右はごはんの後カエルツアーまで時間があったので,ふらりと買い物に出かけた時に会った,同じ「Hostel Monteverde Backpackers」に泊まる女の子たち。
真ん中の2人は先程の卓球をやったニューヨークからの女の子,もう1人右の子はオランダからの女の子で,彼女とは卓球はしませんでしたが,おやつやバナナをあげたりをしたので,交流があったのでした。
どうしたわけか卓球の話になり,卓球のラリーのポーズ。何をやってるんだか……
それにしても,日本人も,アメリカ人も,オランダ人もここにいたらみんな異国人なので,かなり目立つし,ついつい異国人同士の連帯感みたいなものも生まれるのでした。
さていよいよ「カエル博物館」に向かいます。
カエルは夜活動するらしく,暗くなってからの訪問。
「The Frog Pond of Monteverde」,直訳すれば「モンテベルデのカエル池」。うーん,よく分からない命名だ。仕方ないので,この旅行記では「カエル博物館」と言ってますけど……
今回はガイドツアーなので,ガイドさんの説明あり。
1人1本の懐中電灯を渡され,それを持ってのツアーでした。
ガイドさんの案内がなければ,結構カエルを見つけるもの難しいもので,目立つところにいればいいだが,葉っぱの陰とか,木の枝の上とか,「ここですよ」と照らしてくれて見つけるカエル多数。
小さい蛙には毒を持つものが多いらしく,コスタリカの小さな蛙にうかつに触ってはいけないということでした。
日本でも見かけるようなトノサマガエルとかウシガエルみたいなものもいましたね。
ガラスにへばりつく可愛いやつもいました。
こちらはコスタリカで有名な「アカメアマガエル(Red-eyed Leaf Frog)」。ようやく実物を見ました。
しかし,ストロボなしで撮影するのもなかなか難しく,ほかの人に上手く懐中電灯を当ててもらわなければ撮影できないので,この夜のツアーの写真撮影は苦労しました。
蛙を見て歩いた後は,昆虫の標本コーナーがあり,日本では見かけない昆虫多数。
あの,羽根の美しい「モルフォ蝶」なんかもいました。
この日最後のお客だった我々は,この「カエル博物館」を後にします。
建物の前には先程の「アカメアマガエル」の大きなオブジェが。
歩いていくと「Monteverde」の電飾,それと蜂の巣の電飾。
あとはもどって眠るだけ……
この日のお昼ご飯については「満腹探検隊」の「コスタリカ旅行特集」の「Raulito's Pollo Asado(ラウリトズ ポジョ アサド)」のページへどうぞ。
今回の旅では唯一の外泊がここサンタ・エレーナのバックパッカー用ホステルでしたが,こんなところに泊まるのは初めての経験で,バックパッカー用ホステルってこんな感じなのだと感心した次第。
ここ数年の我々の旅はほとんどが車中泊で,布団やベッドのある旅館,ホテルでの宿泊はまずなかったので,この旅でのこの「Hostel Monteverde Backpackers」での宿泊は,実に面白い体験でした。
つまりは食料を持って来て自炊するということで,日本でいえば「湯治場」のノリ。
ということで,ここでちょっとだけ泊まった「Hostel Monteverde Backpackers」を紹介しましょう。
左:道路から見た屋根。屋根には「Hostel Monteverde Backpackers」が書いてあります。
中:入口側の外観です。元は何だったのか,一般の民家でしたのでしょうか。
右:入ってすぐの卓球台のある部屋。壁にはここにも「PURA VIDA」が。
共用スペースから入り口方向の卓球台のある部屋を見ています。
今回,肝心のベッドルームを撮り忘れました。
我々敬老会チームは4人で一部屋,2段ベッドが2つありました。
その部屋の奥にはトイレとシャワールームがついていました。
小さな机が一つ。コンセントは4つあったので,充電したり,作業したりなどもできました。
共用スペースの壁です。
いかにもコスタリカらしいデザインの絵が並んでいます。
キッチンです。
このキッチンの床がかなり傾いていて,この建物がいかに古いかが分かります。
冷蔵庫には注意書きが貼ってありました。「冷蔵庫に入れるものには氏名とチェックアウト日をご記入ください。食品を廃棄しないようご協力をお願いいたします。」ということですね。
基本地元の人ではなく,外国人が泊まるのやら,表示はすべて英語です。
こちらはキッチン内。レンジ台は6穴の大きいものです。とにかくコスタリカのレンジ台は母君宅の家庭用でもこんな大きさでした。
右は調理台の注意書き。「皿を洗わない,乾燥させない,片付けない場合には20ドルの手数料がかかります」とこんな感じの内容ですかね。共用で使うのだから,当然のマナーですかね。
最後にこちらはトイレの注意書き。
簡単に言えば「トイレットペーパーはトイレに流さずにゴミ箱に捨ててください」という内容です。母君宅でもそうでした。
コスタリカでは上水道は基本そのまま飲める水です。しかし,下水処理は社会基盤がしっかりと整っていないようで,地方都市ではほぼ下水処理場はありません。個人宅ではタンク式で下水をためて処理しているようで,その負担軽減のために,無駄なものは流さないというようです。最初は戸惑いましたが,何でも慣れてくると,そんなもんだと思って,トイレットペーパーを脇のゴミ箱に捨てていました。
ドストエフスキー曰く「人間は慣れる動物である」
GPSレシーバーの記録をグーグルアース(Google Earth)上に表示したものです。
サンタ・エレーナの町。
南側からこの町に入りました。南に「カエル博物館」。南東にはショッピングモール。
泊まった「Hostel Monteverde Backpackers」にはマーカーがついています。
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