チャオプラヤ川で船に乗る,そしてアユタヤへ

 9月16日は唯一のツアーの日です。
 ホテルは朝食付きだったので,まずは起きて朝食をとり,前日と同じワゴンでツアーに出かけました。
 このツアーは最少催行人員が2人となっていましたが,私たち親子の他にはもう一組だけで4人でのツアーでした。
 
 ホテルを出ると,車で30〜40分移動して,まずはチャオプラヤー川の船着き場に着きました。
船着き場
 まずはそこから船に乗って,川からの眺めを楽しむということでした。

(← 船着き場で,これから船に乗る)

 船と言っても,大きなものではなく,私たち4人とガイドさん,そして船を動かす船頭さんしか乗っておらず,細長いボートのようなものです。


チャオプラヤ川
 乗るとすぐに救命胴衣を渡されました。

(← 船の上から。前の人がしっかり救命胴衣つけてるの分かります)

 朝は波(というのでしょうか?)が荒く船が揺れるので念のために着用するようでした。


 船に乗って10分弱,川を北上すると,まずは左手にワット・アルンが見えてきました。
ワット・アルン
(← 船の上から見たワット・アルン 大きな画像は大きな写真のページへ)

 このお寺は日本人にとっては三島由紀夫の小説「暁の寺」の題材となったことで有名です(とは言え,私はまだ読んでいないので,それについては詳しく言えないのですが…)  そして更にしばらく行くと,今度は右手にワット・プラケーオ(エメラルド寺院)と王宮がちらりと見えてきます。
 川の上は多少なりとも涼しく,近代的なビルやタイの寺院や建物を眺めながら船に揺られているのはなかなか気持ちの良いものでした。

 
 更に川を北上して,途中で川の支流のようになっているバンコク・ノーイ運河に入りました。
 入ってしばらくすると,右手に王室御座船置き場が見えてきました。
王室御座船置き場 王室御座船置き場
(← 左・王室御座船置き場の案内。右・王室御座船置き場の遠景)


 中にある船はほんの少ししか見えなかったのですが,とても綺麗で,また船置き場そのものも一際綺麗で大きいものでした。
魚  そこから少し行ったところで船は折り返して,元来たところを帰ったのですが,その時に船の周りにたくさんの大きな魚が寄ってきました。

(← パンに寄ってくる魚の群れ)

 ガイドさんがパンをくれ,それをあげてみるようにと言われたのですが,川に投げ入れるとあっという間に何十匹もの魚が寄ってきて食べてしまいました。
 他にも観光客を乗せた船が来ていて,同じようにパンをあげていたので,ここの魚はいつも豊富な餌をもらっているからか,とにかく大きい魚でした。
 何という魚だったのかは分からないのですが,大きくてたくさんいるのでちょっと怖い気もしました。


船 川の中に立つ電柱
(← 左・すれ違う船におみやげ売りの小さな船が寄ってくる。私たちの乗った船もこのような船でした。右・電柱が川の中に立っています。)


 乗ったときとは違い,今度はワット・プラケーオと王宮のすぐそばの船着き場で船を降りて,再びワゴンに乗り込み,昼食のレストランへと向かいました。
 ワゴンを待っている間にたくさんのトゥクトゥクの運転手が声をかけてきました。

 昼食はタイ料理のバイキングのようなものでした。
 辛くて食べられないものも多かったのですが,もちろん食べられるものもありおいしく頂きました。
お昼ご飯 お昼ご飯
(← 左・今日の昼ご飯です。右・名前は忘れましたが,タイの伝統的な料理らしいです。)


レストランの出口にて (← レストランの出口で,タイの舞踊のまね。)

 昼食後,再びワゴンに乗って,今度は高速道路を走ってアユタヤに向かいました。
 アユタヤへは初めてタイへツアーで来たときに一度行ったのですが,それきり行ったことがなかったので,すっかりどこへ行ったのかなどの記憶が薄れ,とても新鮮でした。



 アユタヤでは,はじめに郊外にある(アユタヤから南に20kmほど)バーン・パイン宮殿を見に行きました。
 バーン・パイン宮殿は,その昔アユタヤ王朝の離宮として建造されたものが,王朝滅亡とともに廃墟になっていたのを,ラーマ4世,5世が再建し,現在も王室の夏の離宮として使用されている宮殿です。
バーン・パイン宮殿の入口 バーン・パイン宮殿
(← 左・バーン・パイン宮殿の入口。右・池の真ん中に浮かぶバーン・パイン宮殿)



 敷地がとても広く,見るところもたくさんありタイ風,西洋風,中国風といろいろな地域の特徴的な建物らしきものがありました。

バーン・パイン宮殿のお庭 バーン・パイン宮殿の中国風建物
(← 左・バーン・パイン宮殿のお庭。木の形が象になっている。右・中国風の建物)



 その後,ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピットという建物に行きました。
ヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット
(← 後ろに見えるのがヴィハーン・プラ・モンコン・ボピット)

 ここにはタイ最大のブロンズ像の一つであるプラ・モンコン・ボピット仏が本尊としてまつられているのですが,ちょうど私たちが着いたときに本尊を見ることができるドアが閉められてしまい,見ることができませんでした。



 そのまま歩いて何かの遺跡を見に行ったのですが,さてあれは何だったのか…
 実は分からないのですが,アユタヤ王宮跡ではないかと思います。
アユタヤ遺跡 アユタヤ遺跡
(← アユタヤ遺跡)

 ビルマの侵略によって破壊された建物や,首を落とされた仏像などもありました。


 
 その遺跡を見終わった後,輪タクという自転車の後ろに人が乗るところをつけた乗り物に乗って,アユタヤの中を1周しました。
輪タクの横を歩く象 輪タクに乗ってます
(← 左・輪タクの横を人を乗せた象が歩いていく。右・輪タク乗車中の私です。)

 風が心地よく,観光客を乗せた象が歩いている横や,数あるお寺や遺跡の間を行くのはとても気持ちがよいものでした。


アユタヤ遺跡
 途中でワット・マハタートとワット・ラーチャブラナの間で一度止まってくれ,外から写真を撮りました。

 アユタヤを出ると,来た道を戻り,再びバンコクに帰りました。



タイスキ
 そして,ワールド・トレード・センターの中にあるタイスキのお店で夕食を食べ,ホテルまで送ってもらってタイ観光一日目は終わりました。

(← 今日の晩ご飯のタイスキ。今日のタイスキは調味料が3種類。好みの調味料をよそった器にかけて食べる。たくさんかけすぎるととても辛い。)

---------- ivy line ----------

父上コラム

見学上の注意

 アユタヤの遺跡では見学上の注意が絵入りで示してあった。
 危険だからよじ登ってはいけない,とかいうのはわかるが,ひとつこういう注意があった。
 仏像は戦争によって敵国が頭の部分を破壊している。
 それで,その破壊された仏像の後ろから頭を出して,あたかも仏像であるかのように自分の顔入りの写真を撮ってはいけない,という注意事項があった。
 敬虔な仏教国であるから,これはばち当たりな行為なのだろう。
 しかし,この注意書きがなかったら,こんな写真を撮ってしまいそうな,仏教国日本の仏教徒の私であった。