満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:酔けん(すいけん)

分類:和食
所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町船津(国道139号線(富士パノラマライン)船津登山道入口交差点から南へ)
−−−お箸の仕切り線−−−
探検時期:2016年10月  今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:もつ煮こみ+アジのなめろう+瓶ビール2本+冷酒+ワイン
今回の所要経費:4100円
探検隊の報告:
 なかなかいい居酒屋だったね。
 天気のいいのに誘われて,いきなり富士山の麓へと旅に出た。週末日本全国いいお天気という予報のもと,いきなり金曜日に行き先を決め,ホテルを取る。土曜日の朝7時前に金沢を発ち,途中食事やら,休憩やらもしたが,ひた走ること6時間後の午後1時前に河口湖インターをおりる。そうして富士スバルラインを往復したのだった。
 さて,今宵の宿は「ビジネスホテル登り坂」というのだが,たまたま富士山が眺められる方の4階の部屋だった。もちろん素泊まりで,夜は近所の居酒屋へと繰り出す。出かける前にフロントでどこかいい店はないかと聞く。するとしっかりと近所の地図が用意してあって,おねえさんがその40あまりある店の中から近くのおすすめの店を教えてくれる。その中の一つがホテルからすぐ近いはずの「居酒屋 酔けん」だったのだが,ホテルの近くのはずなのになかなか見つからない。そこでもう一つの候補の「酒処 さつま亭」へと先に行く。これが1次会。そのあとホテルに戻って再び「居酒屋 酔けん」の場所を確認してようやくやって来たのだった。ちなみに,表の看板には灯がともっていない。看板はあるのだが,なんだか壊れていて電気がついていないので,通りからはわからない。で,ここかも知れないと店に近づくと,ようやく扉に「酔けん」とあり,これがその店とわかったのだった。
 店に入ると結構の入りである。ホテルのフロントのおねえさんも「あそこはすぐにいっぱいになりますよ。」と言っていた店で,おすすめ候補の1,2番目に紹介してくれた店だった。通りからわかる表看板もない店でこれだけお客が多いということは,つまりは店の場所をしっかりと知っているという地元のご常連さんばかりがやって来る店である。地元民じゃなかったらここが居酒屋とは気がつかない。やはりこんなご常連さんで賑わう店はいい店なのである。
 2人というと,女将さんが小上がりの席を使ってくれと言う。ということで,2次会が始まる。
 飲み物はここでは瓶ビールから。キリンラガーである。ほどなくつきだしが出てくる。竹の子と豚肉の炊き合わせ。
 箸袋には七福神の「寿老人」のような絵が描かれてあり,「酔けん」とはあの中国の武術の「酔拳」ではなく,竹林の七賢人ならぬ,酔った賢人の「酔賢」なのであろうか。
 自分たちのあとからも2人連れがやって来たが,小上がりはいっぱいでこの2人はいよいよカウンター席に案内される。ほんとに表通りから見える看板がないので,知っている人か紹介された人しか来ないのだろう。自分たちはホテルで「ここがいいですよ。」と紹介されて来たのであるが,それがなければ決して来ない,いや見つけられない店だった。
ビールとつき出し  さて,酒の肴の注文は2つ「もつ煮」600円也と「なめろう」700円也である。黒板メニューにあり,これこそが居酒屋らしいということで選択したのだった。しかし黒板メニューを見ると和食ばかりではなく,中華のものやら洋風のものもある。食事に至ってはチャーハンやらラーメンがあるのだった。ついでながら注文は机上の紙に書いて渡すらしい。このテーブルには郵便ポスト型のペン立てがあり,その中に紙と鉛筆があった。ご常連ではないので,そうなのか,ここはこんなやり方かということで,紙に書いておにいさんに渡す。
もつ煮  待つことしばし,まずは「もつ煮」がやって来るが,この丼で出てくるところがうれしい。たっぷりあり,そして美味しい。ビールが進み,気分が満たされる夜である。
 次に来るのは「なめろう」なので,日本酒とする。女将さんに冷酒はあるのかと聞くと,ありますよと3種類持ってきてくれた。その中で地酒はどれかと聞くと「これが生粋の地酒です。」といわれたので選んだのがこちら創業が江戸中期の井出醸造店の酒「甲斐の開運」。 酒 しかもその名が「河口湖かっぱ 金運酒」。まあ金運には恵まれていないのだが,こうやって旅行できるくらいのお金はあるのでよしとしよう。
 この酒,さらりとしていて呑みやすい。先に出ていた「もつ煮」にも,あとから出てきた「なめろう」にもよく合う。
酒とワイン  ちなみに連れ合いはワインを選択。
 本日は「富士スバルライン」で富士山の5合目まで行って,帰って来たのだが,明日は富士五湖巡りをする予定である。連れ合いが働くおにいさんやら女将さんにどこから見る朝日がいいのかとか,富士山の絶景スポットはどこかとか聞いている。忙しく立ち働く中,相手してくれた女将さんありがとう。ちなみに富士山の写真集を貸してくれて,ここから探してみるのはどうですかとのこと。確かにそれはいい方法である。
アジのなめろう  さて,「なめろう」がやって来たのだが,使われたアジがそのまま串刺しで飾り付けとなっている。こんな出し方も洒落ている。そしてもちろん「なめろう」は美味しい。日本酒が進む味である。
 海のない県山梨なのだが,この店で出てくる魚料理は海のないことを感じさせない,なかなか新鮮料理であるようだ。やはり日本の流通システムは優れていると言うべきか。昔はこんな新鮮な魚が届かなかったからこそ野菜たっぷりの「ほうとう」や「甲府鳥もつ煮」,「馬刺し」なんてものがこの地の名物なのだろう。だが今どき,海のない県でもこの店のように新鮮な魚介類で美味しい料理を出す店もたくさんあるのだなあと感心する次第。
 いやはやこの店はホテルのフロントのおねえさんの推薦の言葉通り「すぐにいっぱいになる」おすすめの店のようだ。じっくりとこの店でほかの料理も味わって宴会をしたいものである。この日は2次会なので,軽くこれだけで終了した。おまけに残った日本酒とワインはもらってきた。なかなかよい富士山麓への旅であった。
 最後におまけだが,翌朝の部屋からの富士山の眺めを紹介しておこう。ちなみに端っこの方で,ちょっと電柱が邪魔だが,それでもなかなかいい眺望なのだった。
富士山
−−−ビールの仕切り線−−−
探検隊おまけの報告:
営業時間 営業時間:17:00〜0:00(ラストオーダー22:30)
定休日 定休日:日曜日
お品書き このときのお品書きいろいろ:
<黒板メニューから>
しそ巻き,トマト巻き→各150円,豚バラ串→250円,枝豆→300円,
ナンコツから揚げ,チーズ揚げ→各350円,
生かき,納豆チーズオムレツ,麻婆ナス,ナス揚げだし→各400円,
ポテトチーズ,揚げだし豆腐,玉子焼き→各450円,
麻婆豆腐,エイヒレ,さけとば,こまいの干物→各500円,舞茸天ぷら→550円,
焼きはまぐり,焼き明太,カキフライ,シーザーサラダ,カリカリサラダ,肉野菜,もつ煮→各600円,
アジのたたき,アジの塩焼き,アジのなめろう,豆腐サラダ,豚キムチ,もつ炒め,ネギトロユッケ→各700円 など

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