
分類:和食
所在地:金沢市末町
探検時期:2007年12月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:宴会料理いろいろ
今回の所要経費:1泊2食付き 15900円
探検隊の報告:
金沢に住んでおれば,名前を聞くことがあるのだが,行ったことがないところもたくさんあるもので,ここ犀川温泉の「滝亭」もそのひとつであった。
当ウェブサイトの「金沢桜百景」では滝亭の桜の咲く風景を紹介したページがあるのだが,それはちょっと離れた道路からの風景であり,もちろん中に入ったことはない。
そんな「滝亭」に今回お泊りで来ることになった。我が課の忘年会である。
この日も土曜日ではあるが,イベントの仕事が4時過ぎまであり,その打ち上げも兼ねての会である。着いたのはすでに外も暗くなりつつある時間である。
玄関にたどり着いての第一印象は,ほほう,なかなかしゃれたつくりであるなということだった。まあ,それほど先入観を持っていたというべきか,百聞は一見にしかずというべきか,温泉へ行くとなると,加賀温泉郷や和倉温泉(能登)へ行くことが多いし,金沢では湯涌温泉という,金沢の奥座敷もあるので,犀川温泉というとひなびた印象しかもっていなかったのだ。
しかし,来てみると,玄関もしゃれた造りだし,入ると広いロビーがあり,香が焚かれている。ロビーでは中庭を眺めながらのお抹茶の接待がある。部屋にたどり着くまでも,内装はかなり改装されたらしく,きれいなつくりである。
ということで,今回の宴会料理を紹介しよう。やはり金沢の温泉と言うべきか,料理はできたものから,温かいものがやってくる。しっかりとお品書きがあったので,それを書き写しつつ,料理の紹介である。(文中★付きがお品書きに書かれてあったその表記である。)
★食前酒 ラ・フランス
★先付 海鼠 あられ苣薹霙和え いくら 色紙柚子
まずは最初の状態である。
食前酒にはラ・フランスのお酒が出てくる。とりあえずこれで乾杯である。
苣薹は「ちしゃとう」と読むらしい。別名「ヤマクラゲ」あるいは「ステムレタス」など別名も多数あるらしい。とてもじゃないが読めない。しかも,読み方を教えてもらってもいったい何なのだかわからないのであった。
★明けて正月
★前菜 烏賊塩辛 鰤椿寿司 がり ほうれん草 人参 干柿 とんぶり もって菊白和え 慈姑 海老煎餅 松葉蕎麦
★造り 平目 鰤 甘海老 より独活 人参その他あしらえ
この障子のようなやつがこの下に前菜がいろいろと隠れているものだった。
明けて正月ということで,暮れに出す料理らしく命名されている。
今回とにかく,ここ「滝亭」がこのように料理に凝っているのだと初めて知った。
何事も経験である。来てみるまではわからない。
★小鍋 鱈汁 ささがき牛蒡 笹打ち葱 柚子
★焼物 鰤照り焼き はじかみ
そういえば,書いてあるお品書きだが読めない字がいろいろと出てくる。
先ほどの「苣薹」もそうだが,「慈姑」は「くわい」,「独活」は「うど」,日頃食べることはあるとはいえ,漢字で書かれると読めない。
それと料理用語も「笹打ち葱」というのが,単に葱を斜めに切ったものだが,この切り方を「笹打ち葱」と言うとは知らなかった。
日本料理の切り方だろうが,そんなことも知らないで,常識知らずと言われたら,その通りでございます。
★合肴 蕪風呂吹き 黒胡麻味噌
★台の物 加能蟹
さて,蕪の風呂吹きも今回なかなかの趣向であった。
真ん中に黒胡麻味噌が入っている。
これをくり抜くように食べるのではなく,中心から放射状にうまく割って食べないと,胡麻味噌がうまく行き渡らないそうで,食べ方にも助言が必要なのだった。
★焚合 能登豚角煮 海老芋直下焚き 芹 水からし
この「海老芋」も里芋の一種で,京都近辺の特産品らしい。京都の伝統野菜になっている。
金沢にも「加賀野菜」というのがあるが,野菜については各地に伝統野菜というのがある。
今のように,ものが流通しすぎると,伝統も何もない,食べるものに楽しみがなくなるが,やはり伝統というのは守ってほしいものである。
★香の物 三種
★汁 (能登麹味噌)岩海苔 豆腐 葱
★御飯 白飯
さて,最後にごはんであるが,普段は酒を飲んだら晩には全くごはんを食べないのに,おいしそうだったのでごはんもいただく。
★果物 豆乳仕立て フルーツ・グラタン あんぽ柿 苺 黒豆 抹茶葛餅
そして仕上げはデザートである。
豆乳仕立てのフルーツグラタンとのことであるが,仲居さんによれば,おいしいのでお代わりがほしいというお客までいるそうである。
自分はデザートはあまり得手ではないので,一口味見して,隣のエム女史にあげた。
そんなに甘くなくて,いい味のようであった。
こうして我々の宴会が過ぎてゆく。
ゆっくりと温かい料理が出てきて,やはり金沢の温泉はいいなあ。
いや,それとも仲間たちがいいのだろうか。
どちらにしても,楽しい夜を過ごしたのであった。
ついでに,次の日の朝の豪華朝ご飯も撮影してみた。やはり,草津温泉の某ホテルのように朝になるとセルフサービスのバイキングなんてことはなくて,しっかりと仲居さんがお世話をしてくれる。
おまけに,露天風呂の様子も撮影してみた。朝,誰もいない時間に一人で風呂に入って,眺めを撮ってみた。
この滝があるから滝亭ということであるのだな。
探検時期:2011年12月
今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:宴会料理いろいろ
今回の所要経費:1泊2食付き ?????円
探検隊の報告:
久しぶりにここ「滝亭」に来た。忘年会である。しかも,宴会の部屋が「春夏・秋冬庵」というところで,畳敷きではなく,板の間。ちょっとしゃれた部屋である。それと,泊まりの部屋が離れである。この離れの部屋,各部屋に個室露天風呂がついている。いやはや,今回はなかなかいい雰囲気で泊まったのだった。
ということで,今回の宴会料理を紹介しよう。しっかりとお品書きがあったので,それを書き写しつつ,料理の紹介である。(文中★付きがお品書きに書かれてあったその表記である。)
これが宴会開始直前の状態。
中央に食前酒。その上に先付け。右には前菜。左には小鍋が用意されている。
★食前酒 林檎酒
とあるが,この林檎酒で乾杯である。
★先付 胡麻豆腐 柚子味噌掛け
★前菜 鮭 数の子麹漬け 河豚煮凝り 黄金山吹透かし葉巻 蟹オランダ真丈 加賀野菜 慈姑梅肉和え
この前菜の透かし葉巻というのがしゃれている。実物の葉っぱをどう化学処理したのかはわからないが葉脈のみをきれいに残してあるものである。なんだか,昔理科の時間に実験をしたようなやつである。それで黄金山吹とやらを巻いている。広げるときれいな葉っぱであり,実物だから人それぞれに大きさや形が違っている。
「慈姑」とは「くわい」である。そう言えば昔も調べた気がする。
こんな風にお品書きで書かれていても,読めない漢字が時々出てくる。で,あとで調べてみる羽目になる。お品書きでお勉強である。
★造り 鯛 寒鰤 甘海老 その他あしらえ
ということで,あとでお造りが出てくる。はじめからお膳の上に置いてあるなんてことは決してない。前に泊まった草津温泉の某有名ホテルのようにはじめからお膳の上に刺身があって,そこに宴会ですからどうぞなどと呼ばれるなんてことはないのである。
★小鍋 (丸仕立て) すっぽん真丈 焼き餅 ヒアルロン酸入り 卸生姜
★焼き物 鰤照り焼き はじかみ
左は鍋。ヒアルロン酸とやらが入っているらしい。いったい何に効くのだったか忘れたが,それを鍋に入れて一緒にいただくという趣向である。
右は焼き物。
★蒸し物 河豚白子饅頭 梅麩 蕪餡掛け 搾り生姜
★強肴 ずわいかに 胡瓜
左は蟹。右は蒸し物。河豚の白子なんてものをこのようにしたものは初めて食べた。
★止肴 能登ハイポーク朴葉焼き 金時草麩 きのこ 青唐 かもじ葱
加賀野菜の一つの金時草を使った麩が載っている。
青唐とは青唐辛子の略,すなわちシシトウのことのようである。
「かもじ葱」とは「しらが葱」と同じ切り方の葱を指すようである。「かもじ」とは「しゃもじ」「そもじ」などと同じく,文字のつくいわば女房言葉であり「髪の毛」のことであるらしい。つまり,しらが葱と同じで,細く切って、まるで髪の毛のようになっているもの,という葱である。「かもじ」というのが女房言葉であるということをここでまたお勉強するのであった。
★香の物
★汁 (能登麹味噌仕立て) 岩海苔 豆腐 地物芹 へぎ柚子
★御飯 白御飯 石川県産こしひかり 滝の精
締めの御飯である。美味しくて、つい御飯をお代わりしてしまう。通常飲んだ場合には御飯さえ食べないことが多いのだが,調子よく飲み,適度に食べて,お腹が空いて,御飯のお代わりである。
★果物 林檎カットゼリー ヨーグルト掛け
これが最後のデザートである。
こうやって楽しい宴会の1次会が終わる。いやはや,美味しいごちそうだった。
あとは部屋へ帰っての2次会である。幹事大得意の「日清焼そばUFO」と「コンビーフ わさびマヨネーズ添え」が用意してあるのだった。
ついでながら,この部屋についている個室露天風呂を紹介しておこう。
入っているモデルは満腹探検隊の隊長である。残念ながら男性である。朝ご飯を食べたあとに,部屋に戻りのんびりと温泉に浸かっている。
風呂からは犀川の流れが見える。
川の音を聞きながら,実に優雅なひとときが過ごせるのだった。
最後にこちらは離れのロビーである。離れのお客専用となっている。
コーヒーや紅茶,お茶などがセルフサービスではあるが飲み放題である。前の晩よく飲んで,水分を欲している体には,このように好きなだけ飲めるのはありがたい。コーヒーを飲み,紅茶を飲み,しかもそこにパソコンがあったので,ネットサーフィンなどしながら過ごす。
我々の団体では一番最後までのんびりとこの「滝亭」にいた。このあといったん職場に行くのだが,休日である。焦る必要などない。せっかくの休日の朝を,コーヒーなど飲みながら,ゆったりと過ごしたのだった。
探検隊おまけの報告:くわしくはウェブサイトへどうぞ:滝亭のウェブサイト
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