満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:ラ・ヴェリタ

分類:洋食(イタリア料理) 所在地:金沢市四十万
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探検時期:2000年10月ごろ  今回の探検目的:昼食
今回のお品書き:お昼のランチ  今回の所要経費:忘れた
探検隊の報告:
 それはまだ甥っ子が幼稚園児の頃だった。
 この店は金沢の山側環状線沿いにあり,地の利もあるのだが,ちょうど昼頃通りかかり,ちょっとしゃれた外観だったので,昼ご飯を食べに入ったのだった。
 二家族で入り,メニューをもらい,まあランチかななどと決めたあと,メニューが持っていかれた。
 そうしたら,文字をろくに読めもしない甥っ子であるが,目の前の自分の持っていたメニューが持ち去られたので泣き出したのであった。
 もちろん親は「こんなことで泣かなくていい。」と叱ったのであるが,すぐには泣きやまない。
 そうこうするうちに通りかかった女性オーナーシェフが一言「お静かに願います。」と冷たく言い放った。もう笑顔も何もなく,忙しいんだろうが,無表情で一言だけ言って風のごとく通り過ぎた。
 「鳴く子と地頭には勝てぬ。」と言うだろ。そんな簡単に泣きやむはずもない。
 ましてや子どもに向かって言ったって分かるはずないだろ。
 とりあえず,水も出てきていたのでランチを人数分注文した。
 しばらくしたら泣きやんだが,ランチ食べててもちっともおいしくない。
 なにしろこのオーナーの態度がいかにも冷たい表情だったし,言い方も悪いんだから,料理もまずくしか感じない。
 不思議なものである。どんな料理も,おいしくするのは単に料理の味だけではないってことだ。
 この感覚は,自分1人だけではなく,この店に入った我ら家族全員の感覚であった。
 ここの女性オーナーシェフの態度はおすすめできない。
お客への御教訓
一,気にくわなければ,注文を取り消して,とっとと立ち去るべきである。
 (つまりこれは自分に対して言っているんだけどね。)
経営者への御教訓
一,小さい子どもが入ってきて,店の気取った雰囲気が壊れるならば,はじめから店の入口に「小さいお子様はご遠慮ください。」と表記すべきである。
 実際そういう西洋料理店や寿司屋などをいくつか見たことがある。
 確かに子ども向けのメニューがないのかもしれないし,フルコースに小さい子どもは似合わないかもしれないし,大きな声を出したり,泣いたりして,静かにデートを楽しみたい御仁や,料理をじっくり味わいたい御仁には迷惑かもしれない。だから,その料理店には入口に「小さいお子様はご遠慮ください。」と書いてあった。
 それならそれで,「ああ,そうか。」と幼稚園児を連れてその店には入らない。
 この店もそういう事態をはじめから懸念するのであれば,「小さいお子様はご遠慮ください。」と書いておけばいいのだ。
 幼稚園児も客である。
 1人分の金を払って昼食を食べるのだ。
一,客には常に笑顔で接するべきである。
 なんでこんなに冷たい表情なんだろうと思うくらいのいやな表情だったのだが,はっきり言ってどんないやな客に対しても,やはり笑顔で接するべきだろう。(泣く子どもを連れているのが,どれほどまでいやな客なのかはわからないが……)
 いやな客にも常に笑顔!
一,ものの言い方を工夫すべきである。
 おまけにひとこと「お静かに願います。」って,なんてつっけんどんな言い方。
 「お客様申し訳ありません。」をつけるとか,「失礼ですがそのお子様,お静かになりますでしょうか。」とか,「他のお客様のご迷惑になりますので。」とか,言い方ってものがあるだろう。(昼間にちょっと泣くのがそんなに迷惑なのかどうかはわからないが……)
 それと言う態度が悪い。通り過ぎながらの一言なんて,まるでついでのような言い方。本当に言いたいのなら,ゆっくり立ち止まって,言うべきだ。ちゃんと丁寧にね。(忙しいのは分かるけどね。)
 同じ内容でもものは言い様である。
 ものも言い様で角が立つ。

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