満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:YORK(ヨーク)

分類:ジャズバー 所在地:金沢市香林坊(日本銀行の裏)

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 2007〜2019年の報告
 ちなみに2020年〜2021年はCOVID-19のせいで飲み会もなかったんですよね。
 このページは2022年〜の報告です

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探検時期:2022年4月 今回の探検目的:宴会のあとの一人ふらりと二次会
今回のお品書き:ボトルの酒をロックで呑んで,おつまみはオイルサーディン
今回の所要経費:1400円
探検隊の報告:
壁のレコード  久しぶりの「ヨーク」である。いやそもそも街へ出ての飲み会が久しぶりである。
 今夜は旧知の友との飲み会。一次会を終えて,少し寂しいので一人でふらりと片町方面へと歩く。そしてたどり着いたのが,ここ「ヨーク」である。たまに来てみなくてはと思っていたのだが,先述の通り,そもそも繁華街での飲み会がない。それで,久しぶりの「飲み会」で,久しぶりの「ヨーク」である。
 日本銀行の高い塀に沿って,東急ホテル側から歩いて行く。明かりがついていなければ,仕方ないから今夜は帰ろうと思っていたのだが,裏路地にいつもの明かりが光っている。セロニアス・モンクが俺を呼んでいる。
「入れ、入れ」と呼んでいる明かりである。
 扉を開ければ,ママが一人,カウンター席で雑誌を読んでいる。
ボトルの酒をロックで呑んで,おつまみはオイルサーディン 「あら,久しぶり。」
 と,ずばり言われて,カウンター席の柱の隣の席に座る。
「水割りだったっけ?」
 と尋ねられ,いつも「ロック」なんだけど,いつも「水割り?」と聞かれるなあと思いつつ,「ロック」と答える。
 で,一式出てきたところで「じゃ,おつまみは『オイルサーディン』で」とリクエストである。
おつまみはオイルサーディン 「このお酒,また今手に入らないらしいわよ。」
「そうなんや。『フロム・ザ・バレル』だったっけ?」
「うん,そう。」
「でも,俺としてはもっと昔のあのコルク栓のまるで化学薬品のビンみたいな『ニッカ・ビュアモルト』が好きだったなあ。」
 などと,この会話,ここで何回しただろう。
「そういえば,久しぶりにYさんが来たんよ。」とママが言う。Yさんとは,自分がこの店に来るきっかけとなった,昔の職場の同僚である。
「もう私も後期高齢者なんよ。」とママが言うが,「俺だって,前期高齢者だし……」と,高齢者自慢をしてどうするって感じである。
ボトルの酒をロックで呑んで,おつまみはオイルサーディン  かかっていたのはアン・バートンの「雨の日と月曜日は(ANN BURTON FOR CERTAIN)」。
 そういえば今夜は月曜日なんだと思う。なにしろ月曜日に仕事のない前期高齢者である。
 でも,月曜日だけど,全然”ブルー”じゃないんだけどね。旧知の友との楽しい飲み会もあったし,こうやって「ヨーク」に来ることもできたし。
 むしろ素敵な月曜日。
店の前 Talking to myself and feeling old
独り言をつぶやいて,年とったと感じる
(うん,うん,そうだ,そうだ)
Sometimes I’d like to quit,nothing ever seems to fit
時々やめたくなるし,全部うまくいってないみたいに思うし
(ま,たまにそう感じるね)
Hanging around, nothing to do but frown
うろついたり,しかめっ面したりして
(うろつくってのはつまりは深夜徘徊して「ヨーク」にやって来てるってことかい?!)
Rainy days and Mondays always get me down
雨の日と月曜は,いつも落ち込むよ
(いや,今夜は素敵な月曜日だったよ,雨も降ってなかったし)
 店を出て,最後にふり返って日本銀行の壁に向かって1枚撮影する。

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探検時期:2023年1月 今回の探検目的:宴会の2次会
今回のお品書き:ボトルの酒をロックで呑んで,おつまみは「山田りんご」
今回の所要経費:1800円
探検隊の報告:
 「久しぶり」かなあ?やはり「久しぶり」だよね。
 今夜は宴会の2次会。「久しぶり」の金沢の繁華街香林坊での宴会である。とは言え,2次会に行こうという者もなく,一人2次会は,やはり香林坊の「ヨーク」に行くのだった。
 時刻は8時ちょっと前。1次会は6時に始まり,8時前に終わるという健全な(?)宴会。ふらりと日本銀行金沢支店の壁沿いに歩き,「セロニアス・モンク」の看板が光っていることにほっとして扉を開ける。
 ママが一人,カウンター席で何やらやっていたが,立ち上がって,お互いに挨拶する。
「とりあえず,明けましておめでとうございます。」
 お互いにとりあえず生きている。
 ボトルを探し出したママが,ちょっとすすけてきたボトルを磨きながら
ボトルの酒をロックで呑んで,おつまみは「山田りんご」 「ロックでよかったっけ?」と,「久しぶり」に「水割り?」と聞かずに言う。
 ボトルの裏の日付を見て,「2018年よこれ。」とある意味驚くが,まだ半分近く残っている。
「このニッカの『フロム・ザ・バレル』もうなかなかないのよね。これを見たお客さんが『それいいなあ』なんて言うのよ。」とママが言うので
「このボトル倍の値段で呑ませて,半分は俺に返金なんてのはどう?」などとくだらぬことを言いつつ,黒板を見ると,一番最後に「山田りんご」なんて書いてある。
山田りんご  いつもなら「オイルサーディン」なのだが,「その『山田りんご』ってなに?」と聞くと,金沢の大桑で仕入れたリンゴらしい。「11月に買ったやつだけど,全然大丈夫。」と言われて,今日の「フロム・ザ・バレル」のアテはリンゴである。
 確かにこのリンゴ,果汁あふれるいいアテである。甘いのだが,これがまたウィスキーに合う。しかも,和らぎ水を飲む必要がない。
 さて,今夜この「ヨーク」にやって来た理由の一つは雑誌「BRUTUS」にこの「ヨーク」が載っていたからである。
BRUTUS  というのも、知人がメールをくれて,「BRUTUS」に載っているこの店は昔行ったことのある店なのか?と言って,写真入りで「BRUTUS」のページを送ってくれたからなのだった。
 で,ママに
「『BRUTUS』に載ったんだって?」と聞くと
「うん,そこにある。」と言われてみれば,2冊しっかりと置いてあったのだった。
BRUTUS  一度目に掲載されたものと,それらをまとめて特集化したムック本というやつであった。
「そう言えば,セロニアス・モンクってここで聴いたっけかなあ?」なんて言うと,
セロニアス・モンク 「聴いたことあるはずよ。」と言いながら,棚からレコードを出してきてかけてくれたのだった。
 そうこうするうちに若者が一人,ふらりと入って来てウィスキーを注文する。
ボトルの酒をロックで呑んで,おつまみは「山田りんご」  また一人やって来て,三人連れだが,カウンター席がいいと言うので,こちらはリンゴも食べ尽くしたし,バスの時間もあるので店を去ることにする。
 雪が降り積もっていないだけましなのだが,やはり寒い睦月の夜空の下をふらりと歩く。

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探検時期:2023年4月 今回の探検目的:宴会の3次会
今回のお品書き:ボトルの酒をロックで呑んで,おつまみは「ピクルス&ゴルゴンゾーラバゲット」
今回の所要経費:1500円
探検隊の報告:
壁  今夜は懐かしの中学校の同期会の帰りである。2次会までは同じホテルで行われて,そのあとの一人3次会にふらりと歩いてやって来たのだった。なにしろちょい可愛かった同級生の「のりピー」を3次会に誘おうとしたのだが,トイレに行っている間に振られてしまったのだった。なので一人3次会である。
 今日も今日とてママが一人で読書中。いよいよ流行り病も下火になってきたので,町中も混んでいるのかと思ったが,そうでもない。
 カウンター席のいつもの場所に座って,毎度おなじみボトルをロックでいただく。
 そして,壁の黒板のお品書きを見ると,一番下がカタカナだらけである。前回は「山田りんご」だったのだが,当然季節はずれでそれはなく,黒板を見て
酒 「あの一番下のは何?」と聞くと,
「なんて言うの,ゴルゴンゾーラチーズってやつにピクルスをちょっと混ぜて,切ったバゲットに載せて,焼いたって感じかな?」という答え。
「ママも料理研究家?」
「アハハ。まあこんなのもいいかと思ってね。」
「じゃ,それにする。」と,今夜の「フロム・ザ・バレル」のアテが決まる。
「今夜はCDがかかってるね。」
「そうなんよ。レコードにはならなくて,CDでしか手に入らない演奏もあるのよね。」
「そっか,そんな時代でもあるのか。」
ピクルス&ゴルゴンゾーラバゲット  などと,しゃべっているうちに「ピクルス&ゴルゴンゾーラバゲット」がやってきた。
 4つあったので,1つはママにお裾分け。
 うん,なかなかいける。そして「フロム・ザ・バレル」のアテになる。バリバリとバゲットの感触とまったりしたチーズの感触が溶け合って,なかなかいけるのだった。
 今夜はイタリアとフランスに来た気分。いや,かかっていた曲はどこの国だったのやら。

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探検時期:2023年5月 今回の探検目的:宴会の一人2次会
今回のお品書き:「ニッカ フロム・ザ・バレル」ストレートで1杯呑んでトマトつまむ
今回の所要経費:1000円
探検隊の報告:
 宴会の2次会である。明日からはゴールデンウイークの後半。そんな平日火曜日の夜だが,店にたどり着くと奥のテーブル席は埋まり,カウンター席も3つ埋まり,いつになく(?)盛況である。
 ママは忙しそうに飲み物などの対応をしているので,1次会に日本酒やらワインなどをたっぷり呑んだ自分は「とにかく水だけ頂戴。」とリクエストする。「氷なしでいい?」と聞くので「いいよ。」と答えて,先ほどの飲み物のチェーサーをここで調達する。
 ようやく手の空いたママがカウンター席の前にやって来て「フロム・ザ・バレル」を取り出してくる。
「今日はどうやって呑む?氷入れる?」
「う〜ん?」
「じゃ,ストレートでちょっといってみようか。」
 ということで,貴重な「フロム・ザ・バレル」をグラスにちょっと注ぐ。いつもロックだったが,こうやってストレートにして香りをかぐと実にいい香りがする。
 お隣に置いてあったお店のボトルの何だったか銘柄は忘れたが,それもちょっとだけグラスに入れて,ママが味わい,そのあと「呑んでみる?」とくれたけど,「フロム・ザ・バレル」の方がはるかにいい香りだった。
 ママがおつまみにナッツ類を用意しようとしたので
「ナッツはいいよ。『乾き物』じゃない方がいい。」と言うと
「あらあ,ナッツって体にいいわよ。」
「うん。いつもカバンには『備えあれば憂いなしセット』で,いつでもどこでも呑めるようにナッツの袋が入ってるよ。」と笑いながら答える。
トマト  で,ママが黒板にチョークで何やら書き始めたと思ったらそれが「トマト」。「じゃ,それ頂戴。」と今夜のアテはトマトである。
 楊枝を出してくれたので
「楊枝付き?」と言うと
「楊枝ないと手で摘まんで,おしぼりいるでしょ。」と言われたが,手で摘まんでおしぼりなしでも気にしない。
 時刻は10時を回る。そういえば終バスって何時だったんだろ,今夜はもういいかと帰ることにする。
 会計をするとママに
「酔い覚ましに来たわね〜〜」と見送られる「ヨーク」の夜だった。

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−−−四角形の仕切り線−−−
探検隊おまけの報告:
 当ウェブサイトの「おすすめの金沢」の「YORK」のページへもどうぞ。

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 2007〜2019年の報告
 ちなみに2020年〜2021年はCOVID-19のせいで飲み会もなかったんですよね。
 このページは2022年〜の報告です

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