満腹探検隊
満腹探検隊の探検先:下町のワイン食堂

分類:洋食 所在地:金沢市田上町(山側環状線白山市方向・ゲンキーとマクドナルド近く)
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探検時期:2015年11月  今回の探検目的:宴会
今回のお品書き:2人でビールとサービスワインとおつまみ2品
今回の所要経費:2419円
探検隊の報告:
 ここもよく店が変わるのだった。ずっと前はラーメン屋で「麺屋 縁(えにし)」という店だった。ここのお品書きはほぼ制覇したが,そうこうするうちに変わってしまったのだった。そして次には「らーめん山本」で,いろいろなお品書きに挑戦しようと思っているうちになくなってしまったのだった。
 この長屋のような貸店舗は店の入れ替わりが激しい。お隣の「焼肉たかんだ」も「ゴールドカレー」もなくなって,今はなんだか喫茶店風に改装中である。「ゴールドカレー」の前は富士宮焼そばの「やきそば工房とき」という店で一度きりしか食べに行けなかった。
 そんな長屋の一角に居酒屋風の店ができて,これは一度行ってみなくてはなるまいと思っていたのだった。
 さてこの日は本多の森ホールに落語を聴きに行った帰りである。小朝,たい平,木久扇の楽しい落語を聴いてその帰りである。バスに乗ってそのまま家に帰ってもいいところを,途中下車することとして,やって来たのがここ「下町のワイン食堂」である。
 店に入ると先客が2組ほどあり,2人だと告げるとカウンター席に案内される。「下町のワイン食堂」を標榜する割には,下町というよりも,都会風の洒落た造りである。目の前が厨房で,ワインのボトルが並び,たくさんのグラスが下がっている,そんなカウンター席である。
 そしておねえさんが「メニューの説明をいたします。」とやって来て,お品書きの説明をする。「こちらがただ今半額のメニューです。」とも言うが,曜日が火,水,木それに日曜日に14品が半額とのこと。本日は祝日の月曜日であり,適用されないので,こんなもん紹介されても仕方ないなと思う。次は火,水,木,日に来てくれってことか。ついでながら,コース料理を注文しない場合にはテーブルチャージ料としてバケットがつき,302円かかるとのこと。まあ,コース料理にするつもりはないので了解する。
ビール  さて,まず注文したのはグラスビールである。これも302円也。安いような気もするが,300mlもないと思われるので,まあ下町居酒屋価格ではなく,少々お高め。この店は全般にお高めである。そして何でも出てくるのが遅い。このビールも注文してから5分後くらいにやって来る。こんなビールくらいすぐに出せそうなのに,そして,それほど混んでもいないのに遅い。
 あとはおつまみを注文するが,お品書きはカタカナ言葉が多く,はていったい何なのやらって感じである。いくつかのお品書きには写真があるが,かなり小さくて,よくわからない。で,わかりやすく,和食の宴会なら出てくるお造りに対応するように「カルパッチョ」をまずは注文。それと連れ合いが「3種チーズのふわふわオムレツ」なんかどう,と言って注文する。
バゲット  そして,ビールが来てからさらに3分ほどしてから「バケット」がやって来る。要するにフランスパンである。小さなビールなのですでに半分は飲んでいる。何だ一人2切れで300円か。ということで,ビールに次いでテーブルチャージまでこんな感じだから,最初から「この店はお高め」という印象を持ってしまう。居酒屋のつきだしに比べたら,パンを2切れ,切って出すだけで,とりたてて芸もないのに高いなあ,これじゃあ2人で一つのコースにすればよかったかと思うような「バケット」であった。しかもついているのは蜂蜜。最初ぱっと見てオリーブオイルかと思ったが,蜂蜜なのだった。甘い物はいただかないのだが,素っ気のないフランスパンなので,甘いけどそれでビールをいただくのだった。やはりガーリックの風味をつけたオリーブオイルかガーリックバターくらいの芸がほしい。
カルパッチョ  それにしても料理が出てくるのが遅いのだが,この「カルパッチョ」が出てきたのは注文してから20分後である。しかもこれで734円だから,高すぎやしないかい。いや,あとでレシートを見ると,これが半額になっている。367円(税抜き340円)の表示。この日は日曜日じゃないのに,半額メニューと間違えて計算したらしい。でもあとで言われたって367円返さないよ。だって,367円でも高い気がする。合計6切れだ。これくらいがテーブルチャージ料302円としてつき出しに出てくるのならわかるけど,通常価格1切れ100円以上じゃないの。まあ,この店ほとんどのお品書きが700円以上なのである。「下町のワイン食堂」というのなら「下町価格」にしてほしいものである。「下町価格」ってのはワンコイン,500円以内である。
ボジョレヌーボー  さて,テーブルのお品書きを見るとボジョレヌーボー1杯無料サービスとある。ビール1杯はカルパッチョの前にとおになくなっているので,サービスのワインを注文する。このワインはそこそこ美味しかった。しかし,もう一品注文した「3種チーズのふわふわオムレツ」も来る気配がない。
 結局は調理しているのはこの段階でおにいさんが一人だったらしい。しばらくしておばさんが2人ほど調理場に入っていったようだが,それまでは一人で切り盛りしていたらしい。バイトと思しき若者が数名働いているが,接客と飲み物中心のようであり,だから料理に暇がかかるのか。このおにいさん結構バイト青年に合図しているが,思うようにいかなくてイライラしているらしい。言ったことがすぐに通じなくて,バイト青年に向かって「おまえ,頭わりぃなあ。」などと怒りながら言っている。こんなことお客に聞こえるように言っちゃあいけないよ。いや,お客に聞こえるように,ではなく,そもそもこういう言い方したって店員は育たない。やる気をなくすだろう。「おまえ」呼ばわりされたら気分を害するだろう。また,周りで聞いているほかのバイト青年もいやな気分であろう。店主ならば,もう少しバイトであっても店員を育てることを考えたらいいんじゃないの,とは余計なお節介か。
3種チーズのふわふわオムレツ  注文してから40分近く,ようやく「3種チーズのふわふわオムレツ」がやって来る。そんなに手のかかる料理なのかどうかは分からないが,とりあえずは熱々のオムレツである。いや,オムレツという印象よりも,なんだかお菓子のような感じである。容器にたっぷりあるなあと思ったら,何のことはない,上のふわふわの皮をつつくと,パリッと割れて中は空洞である。まあ一人お箸で3口くらいでなくなる。ここまでビールとワインでのんびりと過ごしたが,お腹はふくれない。一人あたりカルパッチョ3切れと,チーズオムレツ大さじ1杯分くらいだから。パエリアも2〜3人前でこちらは1382円で,こちらの方がよかったかと思ったが,おそらくこの調子なら,注文してからいつできるのか分からない感じであった。
 これ以上料理を注文しても,いつ来るかわからないし,酒のあてになりそうもないので「まあこんなもんでお開きかな。」とこの店を去ることとする。支払いを終えて思わず「ふーっ」と大きな息をすると,連れ合いが「いったいどうしたのよ。」と聞く。「いやあ,2400円もあれば,この近くの『秋吉』じゃあもっと満足な宴会ができたよなあ。」と答えると「あはは。まあこの店はこんなもんなんでしょ。」と結構適当な答。支払いをする方としては費用対効果が低すぎる。
 ここはきっと洒落たお店が好きな小食のお嬢様方か,食べるよりも語らう方が目的の男女の二人連れに向いている店と言えるだろう。熟年夫婦が歩き疲れて,のどが渇いて「とりあえずビール」,お腹が空いて「とにかくおつまみがほしい」,いつものように「さっと飲んで,さっと食べて,お安くあげる」なんて気分で来るような下町の店ではないらしい。
 まだまだ飲み足りないので,2次会にこの近くの「居酒屋いたちゃん」に行こうかと思ったのだが,これ以上お金を使うのはやめようと,2次会は自宅宴会に変更して,歩いて帰ったのだった。
−−−海老フライの仕切り線−−−
探検隊おまけの報告:
今回は特にありません。

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